2022/01/05
仙台市若林区T様邸の工事が進んでおります。
基礎工事が完了して大工さんによる建て方工事がスタートしました。
T様邸の基礎工事では瑕疵保険の配筋検査も指摘事項もなく合格し
基礎コンクリート打設時に生コンの品質を確認するため「受入試験」を行いました。
現場試験では「スランプ試験」「空気量試験」「塩化物量試験」
「テストピース採取(圧縮強度試験)」をしました。より信頼性を高める為に公的機関で実施し、
試験報告書を作成してもらう事にしました。
一般的な住宅の基礎ではまず行いませんが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの
建物では必要となっています。結果は二回のコンクリート打ち込みによる
コンクリートの強度は問題なく合格となりました。
強度がしっかり出たのは、いつも丁寧に基礎工事を担当してくださる
職人さん達としっかりした配合でコンクリートを生産してくれる
生コンクリート工場の方々のお陰です。
4つの試験の内容を簡単に説明いたしますと
スランプ試験はコンクリートの軟度を表す数値確認で数値が大きい程軟らかく施工性が良くなるが
コンクリート強度の低下を招きますので、適正な数値の範囲内か確認を行います。
空気量試験は工場から運ばれてきたまだ液体状のコンクリートの空気量は幾らでも良いと云うわけ
ではなく空気量2%以下では耐凍害性の改善効果はほとんどなく、また6%を超えると
強度低下や乾燥収縮が大きくなるので、空気量の目標値は粗骨材の最大寸法および
コンクリートの種類に応じて適正な値を確認します。
塩化物量試験は、生コンクリートに含まれる塩化物量を試験紙で確認して
規定の範囲内であるか確認する試験に成り同時にコンクリートの温度も測ります。
圧縮強度試験は期間を置いて実際の現場と同じような環境で養生した
テストピースに圧力をかけコンクリートが破壊するまで
負荷をかけて基礎コンクリートの強度が設計どおりに出ているかどうか確認します。
かなり雑な説明になりましたが、コンクリートとの現場試験を実施することにより、
コンクリートの養生方法も丁寧に成り適正な品質管理と、
お施主様への信頼感向上に寄与すると感じました。
また現場に入る職人さんも強度試験を通じてコンクリートの品質・強度への
関心が高まり勉強に成りました。