泉区Y様邸 パネル式フレーミング


 

 
 泉区Y様邸の建て方が完了して、屋根の下葺きルーフィングも完了しました。ツーバイフォー工法では上棟とは呼ばずに、構造躯体を組み立てる工程をフレーミング工事と呼んでいます。事前に工場で組み立てられたパネルを現場で組み立てていきます。建て方中は、雪が降る事もなく無事に建て方が完了しました。パネル式は短期間で上棟が出来るので安心です。近年は構造計算が入り構造の梁が重量化してきたり、サッシも樹脂化やトリプルガラス採用で重くなっています。またサッシは日射取得のために大型化もしていて、さらに重くなっています。大工さんからは「何もかもが重くなって大変」という声をよく聞きます。業界的には大工さんの高齢化も問題視されていますが、パネル化工法が採用できるとそれだけで作業の負担が減り数日で建物の構造躯体が組めます。天候に左右されやすい雪国の建て方においては、ほぼ1日~2日で上棟できるため、メリットがあります。

 


 ツーバイフォー工法の枠組壁構法の特徴は、床合板を全面的に張ってから壁を立てていく組み合わせていく工法です。28㎜も厚みのあるサネ付き床合板(撥水加工がされた合板)を張り終えると床全体の剛性が高くなるのと、床と壁と気流が走る隙間がないので隙間風が入ってくるようなこともなく、気密を確保しながら強い家になります。土台の間に90㎜厚みの押し出し法ポリスチレンフォーム(断熱材)を敷き詰めました。床下には大変適している断熱材と言えます。まず、断熱性能が高い。熱の伝えやすさの値、熱伝導率で言うと0.028とかなり高性能な断熱材で断熱材の分類で言うと、発泡プラスチック系になり丈夫な上に湿気にも強いという特徴があります。合板の上には雨よけのシートも貼り、雨対策をします。宮城県内ですと床の断熱厚みが65㎜の会社が多いと思いますが鎌田工務店では90㎜厚みを標準採用としています。床合板を全面に張った後に壁を造り組み立てていきますが、冬季の時期は雪対策をしっかりして建て方を進めています。


 

 

 

 ツーバイフォー工法は六面体構造で外力を分散させて建物の変形・崩壊を防ぐため地震や台風といった自然災害に強い工法だからです。そして、構造計算をしっかり行い、許容応力度計算による耐震等級3を取得できる設計を採用しています。瑕疵保険の躯体検査の前には、大工さんと社内検査で図面通りに金物が設置されているか確認を行います。Y様邸は無事にフレーミング工事も終わり、瑕疵保険の構造躯体検査をこれから受けます。その後、サッシを付けたり付加断熱工事へと進んでいきます。