2018/08/24
仙台市H様邸ではクリーニングの美装工事も完了し無事完了検査も合格し通電も出来たので
気密測定をしました。気密測定とは家の中に外部と通じる隙間が、どれぐらいあるかを調べる測定です。
鎌田工務店では全棟気密測定を実施しています。気密の大切さはこれまで
何度も工事日記でも書いてきたので詳しくは書きませんが、気密と断熱はどちらも大切で、
どちらが欠けても家の快適性に問題が起きます。また断熱とちがって気密は
施工の丁寧さが特に要求されます。性能の高い建材を入れれば良いというものではありません。
隙間の多さは隙間相当面積(=C値)で表されC値が小さい方がより高気密と言うことができます。
C値が1.0以下で、ようやく高気密と言えるレベルですが、熱交換器などを
採用する際はC値0.5以下を目標にするべきだと感じてます。
H様邸の結果は0.4cm2/m2でした。工事に携わった皆さんの協力のお陰で、
Ⅽ値0.5以下の目標達成出来ました。
気密についてはいろいろと意見があります。
気密が高すぎると呼吸がしにくく息苦しいと言う方もいますが、
全くの誤解で、気密性を高めるのは断熱性能をしっかりと確保するためです。
そして、計画換気を行えば息苦しくなることはありません。これらはセットで考えるもので、
中途半端な気密性ではしっかりとした換気は行えませんし、壁の中で結露が起き、
シロアリが出たりで良い事なしです。低気密は良い断熱材を使っても断熱性能は発揮されません。
また、「木は呼吸してるから気密工事はいらない」と言っていた業者さんもいましたが、
木材は呼吸をしていると言うより湿気を吸ったり吐いたりをしているだけです。
家の気密施工は木材の湿気のやり取りを止めるのではなく、
屋外と室内の空気のやり取りを止めることなのです。
気密工事は家の寿命を延ばし快適な空間を造る大事な工事と言えます。