2019/02/16
仙台市泉区F様邸は外部の透湿防水シートの上に張る通気胴縁の工事も完了しました。
間もなく外壁サイディング工事もスタートします。
家の外周部に張る木の通気下地からは土台水切りの下から入った空気が
この桟の間を通って屋根裏に流れて、湿気と共に屋根の棟部分や軒天材の有孔と
言われる穴の開いた部分から排出されます。屋根の棟換気も付きました。
↓の写真の屋根の上部の部分から排熱されて換気されます。
(※屋根材は塗膜保証の30年のスカイメタルルーフを採用しました。)
基本は建物の断熱強化、庇やLow-Eガラスなどによる日射遮蔽が主になりますが、
壁や屋根、小屋裏内に熱を溜め込まず熱気を効率よく熱を抜く工夫。
つまり躯体換気(温度差換気)を十分機能させることです。
外壁面の通気構法は勿論ですが、軒先に通気口(換気口)を設けて、
小屋裏の熱気は屋根の棟から抜く”棟換気”を採用しています。
小屋裏換気の方法は様々ですが、棟換気が最も換気効率が高く、望ましい方法です。
鎌田工務店では特別な理由がない限り屋根のてっぺんに取り付ける棟換気を標準としています。
鎌田工務店の強みは確実な断熱気密施工と思われているかもしれませんが、
防水や通気も建物の寿命を延ばす大切な部分なので念入りな施工を心がけています。
それと、最近、鎌田工務店でも採用率が高い透湿防水シートは遮熱効果もある
ABSS(アビス)遮熱シートを紹介します。遮熱シートは熱をはね返すことで、
夏場に効果があると言われていますが、他の透湿防水シートよりもかなり丈夫なのと、
防水の効果に期待してお客様に提案しています。
防水シートとの継ぎ目やサッシの取り合いは防水気密テープで連結します。
通常、透湿防水シートは壁の中の湿気は逃がすが外からの雨水は通さない
シートで住まいの長寿命化に貢献する優れものです。最近、遮熱シートは注目の商品ですが、
遮熱効果により、冷暖房効率の向上が期待されるので
勝手に光熱費が節約される事に成ってくれるからだと思います。
内部では石膏ボードの張りも完了しました。鎌田工務店では二階の床にも石膏ボードを
一枚貼っています。遮音効果を上げるために張っていますが一階の天井の上にも
グラスウールを入れて対策をしています。さらに鎌田工務店で採用している石膏ボードは
普通の石膏ボードと違い、「シックハウス症候群」の原因となっている
ホルムアルデヒドを吸収し、さらに分解し低減するという性能をもっています。
吉野石膏さんのハイクリンボードと言う商品に成ります。
通常の石膏ボード同様、不燃性や施工性などの優れた性能を残しつつ
エアコンや空気清浄機などと違いランニングをコストを抑えて、
お部屋の空気環境をキレイに保ちます。
ある意味、遮熱シートと同じ省エネな建築資材に成ります。