2020/01/14
お正月休み前に名取市W様邸の断熱気密工事が完了しました。
W様邸でも付加断熱工法を採用の為に外部の断熱工事から進めます。
断熱材は厚みを増せば断熱の強化に繋がります。
一般の壁などに増して断熱を増やすことを、付加断熱と言います。
枠組壁工法では壁体の充填断熱層の奥行きを多くとる手法を検討して、
壁を2x6にしたり2x8にしたりという方法も行われています。
内部を厚くするのは有効ですが、写真の様に外側に付け加えて
断熱する方が断熱材が入らない部分の熱橋対策にもなります。
(柱や梁部分の断熱材が入らない部分は熱が逃げやすく
入って来やすい部分になるので熱橋と言います。)
外部に採用した高性能グラスールは32k品45㎜の撥水性のある
断熱材で多少の雨になら濡れても心配がない商品を採用しています。
天気の良い間に透湿防水シートまで完了しました。
壁に付け加える付加断熱だけが断熱強化ではありませんが、
断熱を丁寧にたっぷり入れる分、断熱の効果が期待出来ます。
鎌田工務店ではお施主様との電気配線立ち合い後に(コンセントの場所確認)
内部の断熱気密工事を開始します。
内部でも断熱施工技術者の専門職人が柱(スタッド)と柱の間に
高性能グラスウール断熱材を隙間なくびっしりと入れていきます。
サッシの隙間にもウレタンを充填して断熱気密をしてさらに
気密テープで押さえます。 W様邸で採用している内部の高性能グラスウールは
16K90mm厚を採用してます。 断熱材の性能だけではなく
施工をしっかり行って、気密性能を高めることが重要です。
W様邸の壁はグラスウール16k品90mm+撥水性グラスボード
32k品45㎜の厚みで施工しました。二階の天井は350mmの
吹き込みグラスウール断熱を入れ、一階と二階の間にも遮音の為に
安価な防湿層付きグラスウール断熱材を充填する断熱仕様に成ります。
最近の鎌田工務店のスタンダード的な断熱仕様に成りますが、
熱交換換気を使い燃費計算でガラスの大きさや種類を検討すると
快適な室内環境に成ると実感しております。W様邸でも
重要な開口部に成る窓は樹脂サッシを採用して部分的に
トリプルガラスを使用しています。
(日射取得や日射遮蔽の太陽の熱を入れたり避けたりを考慮してます。)
鎌田工務店が独自に考えた工法ではなく、20年以上前から所属している
新木造住宅技術研究協議会(新住協)のQ1住宅という
省エネ住宅の考えに基づいて施工しています。
外壁通気下地も完了したので外壁サイディング工事も間もなく始まります。
上の写真は完成イメージ模型に成ります。
大工さんの内部造作もスタートしました。