2020/05/29
仙台市泉区K様邸ではお施主様のとコンセントやスイッチの場所確認も完了して
断熱気密工事も完了しました。断熱工事前にはエアコンのスリーブ(穴)や
24時間換気のダクト工事も完了させて行います。
毎回の事ですが採用した熱交換換気システムも風量調整できる給排気口の部材や
前回のK様邸の工事日記でも紹介した外部の丈夫な遮熱透湿防水シートなど
実証された良いものを積極的に使用しております。
それが鎌田工務店の様に小回りが利く小さな工務店の利点だと思います。
上の写真は高性能グラスウールを使った充填施工や防湿気密施工になります。
窓周りは5㎜の隙間を確保してウレタンを入れて乾いたら丁寧にカットして
専用の気密テープを張ってその上に木材で抑えて気密をとるのが鎌田工務店流です。
気密テープは場所によって四種類を使い分けます。
壁や天井の気密は「気密シートの先張り施工」を徹底し配線の処理や、
換気フードや給排水の配管の処理など住宅の性能を上げるには管理する工程が多いです。
一階の天井には遮音効果の目的で安価な袋入りのグラスウールを採用してます。
二階の天井は吹き込みグラスウールを採用するので石膏ボードを張ってからの施工に成ります。
最近、省エネへの関心が高まっていることもあり家づくりを考えられている方からよく、
断熱材の種類や住宅の性能についてご質問頂くことが増えました。
その時に必ずお伝えしているのは、住宅の性能は図面上で計算されたもので必ずしも
性能値は正しくない事や、断熱材の種類よりも施工が正しく行われているかどうかと
言う事が重要と説明させて頂きます。
やはり施工者や管理者が知識を持って使命感を持って施工しているかが重要に成ります。
鎌田工務店の工事日記もそんな情報発信を今後も行っていきたいと思います。
鎌田工務店で造る住宅は断熱施工を丁寧にする事によって夏涼しく
冬暖かい暮らしが出来る事を心がけています。基本は建物の断熱強化、庇や
Low-Eガラスなどによる日射遮蔽が主になりますが、壁や屋根、小屋裏内に熱を
溜め込まず熱気を効率よく熱を抜く工夫が大切です。
つまり躯体換気(温度差換気)を十分機能させることです。
前回、工事日記で紹介した外壁面の通気構法は勿論ですが、
軒先に通気口(換気口)を設けて、小屋裏の熱気は屋根の棟から抜く”棟換気”を採用しています。
小屋裏換気の方法は様々ですが、棟換気が最も換気効率が高く、望ましい方法です。
鎌田工務店では特別な理由がない限り屋根のてっぺんに取り付ける棟換気を標準としています。
棟の躯体換気をスマートに換気効率を高めるやり方として更に軒天井(のきてんじょう)
に取り付ける軒天ケイカル板の有孔ボードがあります。
軒先換気と棟換気(外壁の通気構法も含めて)を組み合わせることで効率よく
小屋裏の熱を屋外に自然排出出来ます。真夏の小屋裏は60℃以上まで温度が上がります。
熱い空気は上に上がる温度差換気を利用して躯体に熱をためない工夫が通気層にはあります。
熱気を無計画に溜めこまずに効率よく排出することで室内に流入する熱量を抑えるようにしています。
土台水切りや軒天の有孔ボードは給気口、棟換気孔は排気口です。
せっかく、高気密高断熱住宅を作っても、小屋裏換気がないおかげで
快適とは程遠い住宅もあるので通気層や排熱換気も断熱や防湿層と同じように大切な工程です。
内部では大工さんによる石膏ボード張りが進んでます。天井面のピンク色の板状の材料です。
普通の石膏ボードと違い、「シックハウス症候群」の原因となっている
ホルムアルデヒドを吸収し、さらに分解し低減するという性能をもっています。
通常の石膏ボード同様、不燃性や施工性などの優れた性能を残しつつ
エアコンや空気清浄機などと違いランニングをコストを抑えて、
お部屋の空気環境をキレイに保ちます。ある意味省エネな建築資材です。
自分も現場確認をしながら大工さんと石膏ボードの搬入と二階天井のボード張りの
手元をしたりして一緒に作業しますが鎌田工務店の一番の強みは
内の大工さんの丁寧すぎる施工だと思っております。