断熱気密工事 熱交換気システム

 

 

 

 利府町のO様邸は中間検査後に外部の付加断熱と共に

内部の断熱気密施工が完了しました。上の写真は一階の天井に遮音の為に安価な

耳付きグラスールを入れた写真と二階の天井は吹き込みグラスウールの為に

石膏ボード張りの施工が完了後に吹き込みます。

繊維系のグラスウールやロックウールは断熱効果の他に吸音性などの

効果もありO様邸では間仕切り壁の一部にロックウールも充填しました。

断熱材としては壁には高性能グラスウールの24K相当の

断熱材を隙間なくびっしりと入れて、その上から防湿気密シートを

丁寧に張り専用のテープでしっかりと気密を取ります。

断熱材は密度が高く、将来的にも垂れ下がってくるようなことはありません。

グラスウールが住宅の断熱材に使われるように成った当初は

正しい施工方法が周知徹底されませんでした。

大工さんが適当に入れておけば良いということで施工された家で様々な問題が

出てきました。その一つが壁の断熱材の垂れ下がりと、壁の中で断熱材が

湿気により黒くカビたようになる事がありました。

カビについては繊維と繊維の間に空気を含んだグラスウールは、

周囲の湿度に同調して断熱材内に湿気が出たり入ったりすることがありますが、

もともと吸湿性を持たない無機質材料であり、素材そのものが湿気を

吸うわけではありません。よく誤解されていますが、グラスウールは

無機質なガラス繊維でできている為、グラスウール自体がカビることはありません。

ではなぜ壁内でカビが発生するのでしょう?

それは気密処理が出来ていない為に部屋の中の湿った空気が壁内部に浸入し、

さらには壁の中に気流がおきて、ホコリがグラスウールに付着し、

そのホコリを栄養源として気と適度に保温されたグルスウールの環境で

カビが発生してしまいます。住宅の壁内のカビは、

防水が切れて外部からの水が浸入するより、

室内で発生した湿気が壁内に入ってしまい壁内にカビが発生することが多いです。

浴室のリフォーム工事や住宅の解体工事を経験する工務店だからこそ良く分かります。

これを読んで頂くと何となくわかると思いますが、

問題は壁の中(特に内側)に隙間があることと気密(防湿層)が

取れていないことが大きな原因になります。

ではどうすれば解決するかと言いますと、やはり隙間なく丁寧に断熱材を入れて、

壁内に湿気を入れない防湿を考えて丁寧な気密の施工をしっかりと

行う事が大切です。

 

写真は内部の石膏ボード張りもスタートしました。

鎌田工務店では内装材の下地なる石膏ボードにホルムアルデヒドを短時間で

吸収分解する性能のある、吉野石膏の「ハイクリンボード」を採用しています。

通常の石膏ボード同様、不燃性や施工性などの優れた性能を残しつつ

エアコンや空気清浄機などと違い電気を使わずにお部屋の空気環境を

キレイに保ちます。換気システムの工事も進んでおり、

写真で見ると一階と二階の階間は換気のダクトや電気配線や

二階の給排水の配管などのスペースに成っている事が分かります。

換気システムは鎌田工務店でも何度も採用しています

ローヤル電機(株)さんのSE200RSに成ります。

換気システムについてはお客様に希望を伺って種類を決めています。

O様邸はダクト式第一種熱交換換気を採用していて

給気、排気を機械で強制的に行い、室内の汚れた空気を排出する際、

熱を回収し外気から給気する新鮮な空気に熱を伝わらせることのできる

システムで熱交換率90%の高性能の換気システムに成ります。

外部の温度が0°でも室温が20°あれば18°に暖められた空気が

室内に入ってくるので冬場の光熱費の削減にも成ります。

夏も同じ効果があり内部が冷えている時は、

外部より冷やされた空気が室内に入ってきます。

ローヤル電機 換気システム ローヤル電機換気システム

 

 

外部では外壁サイディングの工事もスタートしました。

外壁のサイディングはイメージパースで決めていきます。