2022/01/17
仙台市泉区A様邸では内部の断熱工事も完了して大工さんは造作工事を進めています。
外周に面する壁に高性能グラスウール16K品の断熱材を隙間なく充填しました。
この充填断熱の施工だけでも十分に性能が高いのですが、
外壁側の付加断熱と合わせてより充実した性能が確保出来ます。
高性能グラスウール断熱材の施工を行ってから防湿気密シートを別張りしています。
防湿気密シートを連続させることで室内から壁の内部への湿気の浸入を防ぎ気密性も高めます。
防湿気密シートや窓周りを丁寧に施工することで確実に気密性能が出て、C値(隙間相当面積)
も0.5を切ることができます。気密シートの先張りシートや窓周り配線などの穴など
気密テープで処理をする為手間は掛かりますが性能を確保するために大事な作業になります。
いくら断熱材に高性能の良いものを使っても気密性が低いとそこから熱や湿気も
出て行き入ってきてしまいます。この防湿気密をしっかりと行わないと壁の中に
湿気が侵入して、躯体の内部結露の原因になってしまいます。何でもそうですが、
良いものを使って正しく施工することは性能を発揮するための必須条件と言えます。
断熱・気密の施工精度を上げるためには、現場管理者・断熱施工者は勿論のこと、
電気工事を担当する技術者や大工さん・水道業者さんや工事に関わるの職人の
共通意識が本当に必要です。断熱や防湿気密に絡む電気、換気、水道の施工部位も
共通の認識が無いと良い防湿構造が出来ません。
外部では外壁サイディング施工が進んでいます。
外壁材は鎌田工務店の採用が多いシーリングレスサイディングに成ります。
外壁材と外壁材のジョイントにシーリングを使わない外壁材(サイディング)に成ります。
また外壁に雨などの水滴がつくと、汚れと外壁表面のすき間に水滴が入る親水機能によって、
セルフクリーニング効果を発揮します。さらに、防藻剤・防カビ剤の配合によって
藻やカビの成育を抑制する“防藻・防カビ機能”もあわせ持った高機能外装材を標準採用しています。
内部では大工さんが下地の石膏ボードを張っています。
石膏ボードとは住宅の壁や天井の下地として使われ壁紙を貼ったら見えなくなる部材です。
石膏ボードの性能の主な特徴は防火性や遮音性があげられます。
鎌田工務店は下地ボードには、シックハウス症候群の原因となる
ホルムアルデヒドを吸着、分解するハイクリンボードを標準採用しています。
現在の新築工事の際に使用している建材はF☆☆☆☆(フォースター)といわれる
ノンホルムアルデヒド商品が多いいです。それならばホルムアルデヒドを吸収・分解する
必要はないのではないかと思われるかもしれません。
実際、建築のプロの方もその様に思っている方が多いです。しかし、
ホルムアルデヒドが含まれているものは意外と世の中に出回っているのが現状で、
一般的に売られている家具に使用されている接着剤や塗料などにも
ホルムアルデヒドが 含まれているといわれています。
新しく家具を買いそろえる新築時にホルムアルデヒドが原因でシックハウス症候群が
発症しないよう、また、大人よりも2倍ホルムアルデヒドを空気摂取しやすいと
いわれているお子様がいるご家庭でも安心して暮らして頂けるよう、
見えなくなる下地材にもこだわりを持って提案させていただいています。