2023/12/12
報告が遅れてしまいましたが、仙台市若林区Ⅰ様邸では、建て方工事が完了して瑕疵保険の躯体検査も合格しました。許容応力度計算による耐震等級3を取得しているので、一般の木造住宅に比べると狭いピッチで配筋を施工しております。また使用する鉄筋も太いもの使用している部分が目立ちます。鉄筋は引っ張りに強く、地盤からの押し上げる力や建物からの押えつける力に耐えることが出来ます。
こうして家を基盤から強くすることで建物の耐震性能が高くなります。基礎の配筋施工が終わると瑕疵保険(第三者)配筋検査が行われますが、指摘事項もなく合格を頂きました。
基礎工事が完了すると、水道の給排水工事を先行します。その後にいよいよ建て方工事をスタートします。鎌田工務店の新築の木造住宅は枠組壁構法に特化しています。その理由は設計のルールを守れば、耐震性も断熱・気密性能も優れているからです。もちろん徹底して施工管理をする事が前提条件に成ります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の構造自体が日本の気候風土に合わないと心配されている方もいるようですがそれは間違いです。理由は、アメリカやカナダを合わせた国土は、日本の国土の52倍。その両国の殆どの木造住宅はツーバイフォー工法で建てられています。
さらに温熱環境が優れている住宅が多く、気候条件が厳しい北海道はツーバイフォー住宅の比率が日本一多い地域のようです。大切なのはどの工法かより木構造を理解して建築施工する事です。長期に渡る耐久性を持たせる施工技術は、管理者の細かな配慮やひと手間を惜しまない職人の知識と技術を必要とします。
Ⅰ様邸の様邸のフレーミング・サッシ入れも完了し瑕疵保険躯体検査・確認申請の中間検査も大工さんの丁寧な施工のお陰で指摘事項なしの合格を頂きました。瑕疵保険の躯体検査では主に構造的な部分についてチェックを行って頂きました。
瑕疵保険の躯体検査では、合板の釘ピッチや金物の取り付けが図面どうりか確認して頂いてます。一方、仙台市の中間検査では確認申請図面と同じく建物の配置や高さや境界離れのチェックが中心に成ります。
鎌田工務店では、業務提携している設計事務所の千葉さんや私もチェックを行う為、2重3重のチェックを行うので検査では指摘事項が無く合格を頂いてます。
枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は、床~壁~二階床~2階壁と工事が進められ、壁と床の6面を剛性の高い合板を張った枠組みで固められ、がっちりした箱ができあがります。また、壁パネルの接合部は専用の釘で緊結するだけでなく、土台と壁、1階と2階の壁、梁と根太などを接合金物で緊結し、建物をまるでモノコック構造のように一体化を図り構造強度を高めています。枠組壁構法はこのような箱の積み重ねですから、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性が優れているのでお勧めしています。