パネル式フレーミングと壁300㎜断熱施工

 

 

 

  

 宮城野区K様邸は建て方が完了して、工事は断熱工事まで完了しました。最近、鎌田工務店では工場であらかじめ加工生産によって組まれたツーバイフォーパネル工法で建て方をすすめています。K様邸の現場は総2階の住宅ですが、一階の壁から2階・屋根まで2日で施工しました。あらかじめ一階の土台や床の断熱材の施工は完了させた後に、クレーンを採用して建て方(フレーミング)を進めるパネル式ツーバイフォー工法の建て方は、屋根の下葺きアスファルトルーフィングまで終わらせることで、構造体(木材)が雨に濡れるのを避けるようにしています。
 現場の施工は、トラックで運ばれた工場生産パネルをクレーンで吊り上げて組み立てていきます。工場で精確に生産されたパネルがピタッピタッと納まっていくのは非常に気持ちが良く、私も(鎌田竜也も)現場管理をしながらこのフレーミング工事に参加しています。

 K様邸は、せんだい健幸省エネ住宅と言う仙台市独自の基準の補助金を活用していて、外皮性能がUA値0.22の高性能ゼロエネルギー住宅に成ります。(もちろん耐震等級3を取得した長期優良住宅でもあります。)床の断熱材の厚みも140㎜のフェノール保温板1種を採用し、天井も吹込み18Kグラスウールを500㎜以上吹き込みます。
壁に限っては鎌田工務店でも初となる300㎜断熱厚みの16kグラスウール断熱に成ります。(付加断熱280㎜に充填断熱が90㎜の370㎜断熱です。)
通常の付加断熱の横桟下地ではなく、ハシゴ式下地と言われる北海道の設計事務所さんや工務店さんが考えられた方式を採用しております。

 

 

 

 LDKの大窓を日射取得の暖房機と考えて、現在は標準的に採用している樹脂トリプルガラスを採用して、UA値を0.23をクリアーできるようにして
繊維系のグラスウールを採用しつつ。HEAT20のG3グレード、新住協Q1レベル4達成など、色々と悩んだ末に370mm断熱の壁厚に成りました。
暖房機に小さなエアコンも採用しますが、基本は日射取得熱がメインの暖房機に成る計画に成ります。リビングの吹き抜けは約5.4m。上下の温度差はほぼ無いような計画です。チャレンジしてみたかった壁300㎜厚み断熱工事のチャンスを与えてくださったお施主様に感謝です。「快適で暖かい室内環境で暮らしたい」というのがメインのリクエストでした。外皮が大きくなる形状で日射取得・遮蔽も考えながら、熱効率だけではないカッコよさや豊かさを表現することが、今回プロジェクトの目的に成ります。
そして、300㎜厚みの壁グラスウール断熱の施工には、北海道をはじめとする北東北の同業者のアドバイスや、助言のおかげでスムーズに進める事が出来たことに感謝申し上げます。そして、住宅性能を上げる努力を惜しまないで、チャレンジ精神がある方々のおかげで、真似する我々は快適な温熱環境を実現できております。K様邸の工事はこれから造作工事になるのでしっかりと工事管理を進めてまいります。