2025/02/06
泉区Y様邸では付加断熱の工事と充填断熱工事が完了しました。
上の写真は外部に高性能グラスールを張る付加断熱工法(ふかだんねつ)と言い、寒冷地では一般的な工法に成ります。内部の丁寧な充填断熱と防湿施工に外部に付け加えて高性能グラスウールとプラスαしていきます。熱を通しやす柱や梁の木材部分の※熱橋部分に有効に働きます。Y様邸では、グラスウールボード32キロ品の45㎜を付加断熱に採用しました。
※熱橋(ねっきょう)とはヒートブリッジともいい断熱材の切れ目に存在する柱などが熱を伝える現象をいいます。木造の外周に面する土台や柱、梁、桁、屋根の垂木などが熱橋と成ります。一階の下野屋根の内部も付加断熱をしております。
外部を透湿防水シートで覆いますと、壁の充填断熱には高性能グラスウールを隙間なく入れていきます。
16k高性能グラスウールは断熱性能が優れています。このように特に留めることもなく自立した状態になるため将来、垂れ下がったり隙間が出来る心配もありません。グラスウールの断熱材の充填が終わると、別張りの防湿気密シート貼りをします。防湿気密シートは文字通り湿気が壁の中に入らないようにする事と気密をしっかりと確保することが目的です。ですので、隙間なくシートの継ぎ目は重ねて、しっかりと気密テープで押さえます。
(※屋根材は塗膜保証の30年のスカイメタルルーフを採用しました。)
棟換気が屋根のてっぺんについてます。
家の内部では、しっかり断熱気密がされて、外部では防水の施工を丁寧に施工します。そして、木造住宅では通気が重要に成ります。多くの弊害をもたらす壁体内の湿気を滞留させない為の排湿を目的として設けるのが、外装材と躯体の間に防風材(透湿防水シート)により区画された〝通気層〟を設けた「通気構法」(通気工法)です。最近では外壁仕上げ取り合い部などから浸入した雨水を速やかに排出する雨水浸入防止対策に有効な構法としても採用されています。
家の外周部に、木材の通気下地からは土台水切りの下から入った空気が、桟の間を通って屋根裏に流れて、湿気と共に屋根の棟部分や軒天材の有孔(穴の開いた軒天材)と言われる穴の開いた部分から排出されます。壁や屋根、小屋裏内に熱を溜め込まず熱気を効率よく熱を抜く工夫。つまり躯体換気(温度差換気)を十分機能させることです。
外壁面の通気構法は勿論ですが、軒先に通気口(換気口)を設けて、小屋裏の熱気は屋根の棟から抜く”棟換気”を採用しています。小屋裏換気の方法は様々ですが、棟換気が最も換気効率が高く、望ましい方法です。鎌田工務店では特別な理由がない限り屋根のてっぺんに取り付ける棟換気を標準としています。鎌田工務店の強みは確実な断熱気密施工と思われているかもしれませんが、防水や通気も建物の寿命を延ばす大切な部分なので念入りな施工を心がけています。Y様邸では、外壁工事と、内部では大工さんの造作工事がスタートしました。